重症筋無力症=Myasthenia GravisMGとはどんな病気?胸腺種って何?

重症筋無力症は、筋肉を動かす仕組みを阻害してしまうような変な抗体を自分で作ってしまい、筋肉が動かせなくなる症状が出ます。自分の体の必要物質に対する、自己免疫を作ってしまう疾患の一種です。胸腺種は、胸腺という組織にできた腫瘍です。胸腺は、免疫に関連する臓器で、この2つの病気は関連が深く、私は、両方の病気にかかっていますが、主従関係はわかりません。

重症筋無力症は、最初の症状は、目が開かない(眼瞼下垂)、ものが2重に見えるという、ところから始まり、腕が上がらない、息が苦しい、物が飲み込みにくい、歩けないと、自分の体の筋肉がコントロールできない症状がでます。痛みはありません。ただ、目が見えない、しゃべれない、また非常に悪化すると、呼吸が困難になるという、ひどい症状がでます。治療は、免疫抑制、ステロイドなどや、胸腺の手術。

重症筋無力症は、根本原因がわからない、治療法も確立していないことから、難病指定されていています。日常生活を仕事も含めて送ることができるそうです。(ただし、薬服用などのコントロールが必要)。ただ人によって、症状なども異なるので。日本では、10万人に5人くらいの珍しい病気だそうです。と聞いていましたが、最新の統計だとその3倍弱の感じです。既に同じ病気の知人が2人いるのでもっと多いのではないかと疑っています。最新研究で10万人で11人。たぶんほんとはもっと多いです。

詳しくは、重症筋無力症について

胸腺種は、胸腺にできた腫瘍です。胸腺は、胸骨の中にあるリンパ免疫系の臓器で、青年期に最も活発に発達しその後萎縮し、大人になると機能していない臓器といわれていた。が、本当に大人になるとまったく何もしていないかは調査中。
胸腺種の25%程度のひとが重症筋無力症を発症していますが、すべての人ではないです。なお、胸腺種は進行が遅いらしいので、手術が治療の基本のようですが、進行によっては治療がことなるようです。進行の非常の早いタイプもあるので、注意。一応もうひとつ違う病気です。
膜の中に収まっているよう胸腺種の場合、重症筋無力症以外の自覚症状はほとんどなさそうです。
詳しくは、胸腺種について
 
重症筋無力症の患者の25%くらいの人が胸腺種に、また70%くらいの人に胸腺の異常をみられるとか、関係が深いですね。胸腺種をとることで、重症筋無力症の症状がよくなることが多い。薬が減る人、まったくいらなくなる人が70-80%ということです。ただし、効果がでてくるのは6ヶ月以上かかることのこと。ということで、胸腺種と重症筋無力症の関連性は深いが、明確な因果関係については、まだわかっていない。
 
胸腺種あるいは胸腺がんは、人口10万人に対して0.13人とかいてあり、重症筋無力症よりもさらに珍しいとのこと。(計算が合わない。10万人に5人重症筋無力症、その25%が胸腺種とすると1人になるはずなのですが。)
 
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