胸腺はえらだった?人間は38億歳の多細胞動物。免疫の進化と異常
胸腺ってなに?免疫って何?というところから、いろいろな本やサイトを読みあさり、安保徹という人の本に行き当たった!これが主流なのかどうかは、業界が違うので分からないのですが、おもしろい発見がいっぱい。*業界の友人に確認したところ、かなり亜流のようです。
人間、哺乳類は、単細胞動物から進化して、水中から陸に上がってきて、いまや300兆の細胞から成り立っている!胸腺は、むかし、「えら」だった部分が進化した!水の中でえら呼吸すると、外部との接点がえらで、異物侵入を防ぐ要だった。その後肺呼吸になり、肺が大きくなり、胸腺になったらしい。すごい。宇宙の広がりと同じくらい、ミクロな世界の広がりってある。。38億の原始のすがたにちかいのが「マクロファージ」。その進化がリンパ球に進化していく。原始的なものが、特化した機能をもつ特定の細胞になって、NK細胞、T細胞(胸腺の英語、ThymicのT 胸腺で成長するリンパ)、B細胞(Bone 骨で成長するリンパ球)、さらに、まだまだあって、ちよっと整理して紹介できるレベルでないのですが。。
免疫というと、ウィルスを退治するなど、外部侵入に対しての役割が本業のような気がしていましたが、異常を起こした自分の細胞を処理する自己免疫が元らしい。ただし、免疫学の始まりは、外部侵入防御機能研究が先のよう。パスツールとか、、かすかに記憶がよみがえってきませんか?
体の中では、異常を起こす細胞はたくさんあって、誰で1日1万個くらいのがん細胞ができているらしい。アンドルー・ワイルも1秒間に1000万個が入れ替わり、その際には、紫外線やいろいろなものの影響を非常に受けやすく不安定といっていた(そういえば300兆も彼の引用)。普通は、この異常な細胞を、自己免疫がきちんと処理しているので、癌が広がらず、きちんと処理される。ところが、免疫が落ちている状態では、広がって、手がつけられなくなることもある。。癌細胞を処理するしくみを、本来からだが持っているので、癌は治る!と安保さんは主張されています。アンドルー・ワイルさんも。。確かに、癌の縮退がありえない、って言い切れない気がしてくる。
安保さんは、ストレス(肉体、特に精神)が、免疫システムに異常を起こさせ、癌や自己免疫疾患を起こしている。まずは、生活をかえるべし!という非常にシンプルな論理を展開されています。生活を変えて、病気の根本を治していこうーは賛成です。ただし、精神的なストレスにちよっと偏り過ぎかも。
わたしは、重症筋無力症の発症の背景に、無理のある生活や精神的なストレスがあり体、免疫力がダウンしていたところに、6月にかかった「はしか」が引き金をひいたと思っている。。www.yakuji.co.jp/entry9135.html という薬事のサイトでも、やはり私と同じように、外部侵入のウイルスとの関係を重視しています。また、このサイトで、自己免疫系の病気が増えていることを紹介しています。汚染、食べ物、薬、現代の要素がきっとあるような気がします。ここも安保さんにもう少し組み入れてほしい視点です。
重症筋無力症と胸腺種については、詳細に解説されている学術書で触れられていて、胸腺は基本は外部免疫用のリンパをつくる組織のようなのですが、とはいっても一部内部向けの細胞があり、まわりのリンパ球にあるアセチルコリンレセプターに対する抗体を作ってしまう、という異常を、ストレスのために初めてしまう!という感じです。かなり精神的なストレスを強調されていますが、わたしは、きっかけは、やはりはしかウィルスだと思っています。
と、いろいろと、書きましたが、面白いですよー。安保さんの本については、こちらで紹介。免疫など関連情報 ただし、お医者の友人に聞いたところ、やはり、亜流。データや証明が甘い、概論的には合ってるけれど。。ということらしい。なんとなく、私の感じていた問題点にも近いので、また調べていきます。