法悦のマグダラのマリア カラヴアッジョ と 地震に思う

2016年04月17日 18:36

破綻する画家が好きなのかもしれない。破綻する画家は、世間に適合できない自分の視点から描き、普通の人以上に人の内面をえぐって描くから。先日NHKのドキュメンタリーでカラヴアッジョをみて感動し、上野の展覧会にいってきました。まさに彼もこのタイプ。

喧嘩で人を殺しローマ法王から死刑をいい渡されて、ローマを離れイタリアを転々とし、遂に、恩赦を乞うために献上作品の「法悦のマグダラのマリア」を携えローマに向かう。しかし途中人間違いで船から降ろされてしまい、絵をのせた船を追って彷徨し病気になり亡くってしまう。しかもその直後に恩赦がでるという悲劇。「法悦のマグダラのマリア」は、死を見つめるカラヴアッジョが見えてくるかのような名画でした。

まさかの九州での大地震。元の生活を早く取り戻されるよう。亡くなられたかたのご冥福をお祈り申し上げます。日本列島、どこで地震があるか誰にも分からない、だからこそ、できることはきちんとやりたい。今、本当にやるべきことに、集中すべし、ですね。「雑念」にとらわれず。