医者の友人とのランチ 「ロボット式手術ダビンチ=医療のありかた」と「自然治癒力」

2014年01月05日 10:01

昨日、高校の友人で有名大学病院で泌尿器科で医者の友人とランチをしました。いろいろと教えてもらって勉強になった!

彼は、ロボット式手術ダビンチで60回以上、前立腺の手術をしているそうです。私の経験、患者の立場からもダビンチは、回復がはやい、傷が小さいと感動的だったのですが、医者の立場からも、操作性、機能、優れているのですごい!という話でした。たとえ話でいえば、腹腔鏡や胸腔鏡は箸を使うような感じ、ダビンチは素手にほとんど近い感じということです。出血が少ないので(私の手術のときもも30mlといわれましたが)、血が出やすい前立腺の手術にはとてもいいということです。出血自体に加えて、出血で視野が悪くなり手探り状態になるのがさらに状況を難しくするとのこと。なので、出血がないダビンチは優れもの。ダビンチは習得が容易というのも大きいらしい。が、決定的な大問題、費用が高い!!

ダビンチの詳細は、ここが非常に詳しいので、hospinfo.tokyo-med.ac.jp/davinci/top/index.html

ダビンチはアメリカのある会社が、特許で独占していてため同じ物が作れないらしい。なので購入費が高い、普及しない。また、日本ではさらに高い価格設定らしい。購入費だけでなく、運用費も高い。1回の手術ごとにかかる費用も30-40万円かかる!なので、保険の適用は前立腺癌だけ。それで私の友人はたくさん手術をしています。もちろん、前立腺だけでなくすべての手術に効果があることは間違いがないが、高すぎる!ので保険適用にできないらしいです。

そもそも、一社独占のために、ダビンチの費用が高すぎるのが基本的に問題。この状況は変えられないのでしょうか?医療を進歩させるために、新しい技術を開発するインセンティブとして、最初の利益を得るのはしょうがないですが、医療は人を救うもの。インドでジェネリック医薬の訴訟があったように、変えられないのでしょうか?

すこし視点を変えて少しでも普及させるためには、日本でも保険と私費の混合診療を認めるべき?日本の健康保険の基本は、すべての人が平等に医療を受けられる。混合診療はお金があればより高度な治療を受けれれる、アメリカ型? 破綻してるよね?奥が深ーい。さらに、日本での医療レベルと、アフリカの子供たちが受けている医療レベルの差などにも想いが巡ってしまうと、思考が停止してしまいます。

もうひとつ、安保さんの本の話をしたら、業界では有名らしいが、通常の研究者のようにきちんとした研究などの轍を踏んでいないというのが通説のようです。私が感じている違和感は納得。彼の本は後半説法のようになっているので。

友人曰く、腎臓癌などで自然治癒というのはまれにあるらしい。どのくらいまれかというのは数字ではでていないらしいが、ごくまれに、自然に癌が治ってしまうことがある。ということ。ただ、あまりにもまれなので、研究が進んでいないらしい。

この「自然治癒力」地道に追求しよう!

なお、胸腺種は良性に近いのではという話。ここももう少し勉強します。

ただ明日から仕事復帰なので、いままでのように時間は使えないのですが、地道に考えていこうかなと思います。